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MOVE ON 11 CHAMPバンド MR.FUSION ロングインタビュー



MR.FUSION「Fly Again」

 震災直後はその影響で応募数が激減した時期こそあったものの、例年にも増してジャンルレスな音源で賑わったMoveOn11。その年間チャンプには見事な演奏精度と、メロディアスなインストサウンドを未来へと継承していく注目株MR.FUSIONが選ばれた。これを記念して此処にMR.FUSIONのロングインタビューをお届けしたい。
 MR.FUSIONはフュージョン王子の異名をとる東狐 松一郎(ds)武良 匠(g)、柴崎 洋輔(key)、日高 真夢(b)による18〜22歳の若手先鋭ミュージシャンによる4人組バンドで、そのバンド名の通りこれぞフュージョン!という、まさに80年代のカシオペアやTに改名後のスクエアを彷彿させるインストサウンドなのに驚かされた。D_Driveらとともに10年代インストシーンを築き上げていく期待のバンドと言えるのではないか。現在の4人になってからの初作品である2ndアルバム『STRIKE』は、非常にキャッチーで親しみやすいメロディが印象的で驚愕のクォリティである。先日のレコ発ワンマンライブもチェックしたが、ゲストSAXプレイヤーを招いたり、パートチェンジによるカシオペア「ミッド・マッハンタン」カヴァーを披露(!)したりと、テクニカルな演奏とちょっとぐだぐだながらもフレンドリーなMCが圧巻だった。4人ともフレンドリーで常にオーディエンスとコンタクトしながら、フュージョンの魅力を伝えようという真摯な姿勢が実に印象的だったのである。
 Player3月2日発売4月号でもMR.FUSIONのインタビューを掲載しているが、MoveOn12ブログの開幕宣言として掲載される本稿はスペースの関係で本誌では掲載しきれない部分も掲載した、完全版超ロングインタビューだ。若きフュージョン王子率いる屈指の“J-Fusion Band”を聴いていただければ幸いである。

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フュージョン王子! 東狐 松一郎:Drums

新しいインストではなく
新しい“J-Fusion Band”ですね


 『STRIKE』は80年代フュージョンの名盤を彷彿させる仕上がりで大変驚きました。MR.FUSIONという大胆不敵なバンド名のこのバンドはどういう経緯で結成されたのでしょうか?
東狐:高校生の時に、熊谷徳明さん率いるTRIXのライブを見てとても感動したんです。“インストって生で見るとこんなにかっこいいのか!”と。その勢いで“若者で揃えたフュージョンバンドを作りたいな”と思っていたら奇跡的にメンバーが揃ったんです(笑)。でもいわゆる“ただのインスト”にはしたくなくて、“J-Fusion”はもちろんのこと、L'Arc~en~Cielや東京事変、オフコースにさだまさしさん、松本淳一さんや光田康典さんなど様々な要素を取り入れています。全部僕の趣味ですが(笑)。
 皆さん、それぞれ様々なバンドやセッションワークもされているようですが、“廃れた日本を元気にするのはフュージョンしかない!”と東狐さんがフュージョンというキーワードを出してきたとき、他の3人はどういう印象を持ちましたか?
東狐:どうなんですか皆さん?
武良:そうですね、僕自身はフュージョン界の大御所な方々と共演させて頂いていますが、やはり今の日本に必要なのはフュージョン…いやクロスオーヴァーの音楽だと思います(笑)。
柴崎:僕はフュージョンが昔から好きなので、加入した時は自分の好きなことがやれると思い嬉しかったですね(笑)。僕もフュージョンをもっと盛り上げていきたいなと思ってます。
日高:僕はMR.FUSIONのサポートを始める前からフュージョンバンドを組んで活動していたので、そのキャッチフレーズを知った時に“東狐君は自分と近い感覚(意識)を持った人なのかもしれないな”と思いました(笑)。
 僕はクロスオーヴァー/ジャズはもとよりハードロック系インストまで好きなアラフォー世代なのですが、MR.FUSIONの音や楽曲は超ストライクゾーンなのです。皆さんにとってMR.FUSIONのバンドサウンドはどういう聴こえ方なのですか?
東狐:フォーマットはやはりCASIOPEA、T-SQUAREなんです。そこに今の僕らが捉える“良い音楽”を融合しています。“新しいインスト”ではなくて新しい“J-FusionBand”ですね。
武良:基本的には、今自分が演りたい音楽であるので、まさにMR.FUSIONは自分のサウンドと言えますね。
 懐古主義的に感じたりすることは?
柴崎:自分は懐古的には別に聴こえないですね。というより自分が初めてハマった音楽がフュージョンだったので、フュージョン自体があまり懐古的に聴こえないのですよね…(笑)。
日高:あとすごくエネルギッシュで勢いと若々しさをすごく感じます。

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 僕みたいなアラフォーの音楽リスナーが『STRIKE』を聴いて熱狂している現実ってぶっちゃけどう思いますか(笑)?
武良:あっああ・・・・・(笑)。
東狐:(笑)。でもそこがフュージョンの強みだと思うんです。アラフォー以上の方には懐かしく、若者には新しい。他のジャンルはみんなそうやってリバイバルしてますからね。
日高:フュージョン全盛期を知るアラフォー世代の方々に、自分達が作り上げるフュージョンを認めて頂けていると思うと嬉しいですね。
 皆さん若いと思うんですが…何歳くらいなんですか?
東狐:僕が22歳、武良君が21歳、ベースの日高君が24歳、で、鍵盤の柴崎君は18歳ですね。実はほぼ平成世代です(笑)。
 やっぱり若い(笑)! 正直、皆さんの同世代にはフュージョンという言葉がピンと来ない人が多いかと思うのですが?
東狐:そうなんですよね…。たとえば美容室で、“どんな音楽やられてるんですか?”と聞かれて“F1のテーマ知ってます? そんな感じです”で通じないんですよ…「TRUTH」を知らないとなると説明のしようがありません(笑)。
 (爆笑)。シンパシーを抱けるようなMr.FUSION的なバンドって周りにいますか?
東狐:そうですね…方向性の違うインストバンドはいくつか知ってますが僕らほどコテコテなJ-Fusionをやってるバンドは知らないですね。
日高:今MR.FUSIONとは別でやってるLUCAっていうフュージョンバンドもアルバムを作ってるので完成したら是非聴いてください! こっちはサックスがフロントにいるのでT-SQUARE寄りのバンドです。
 かつてのザ・スクエア「マジック」やカシオペア「AKASHA」だったりするようなヴォーカルアプローチに関心はありますか? それともヴォーカルレスにこだわりたい?
東狐:関心はすごくあります。誰とどんな曲をやるのが面白いか常に考えてます。まぁそもそも一緒にやってくれるような人がいないんですけどね(笑)。
 和製フュージョンはジャズでいうテーマというよりも、歌メロに近いメロディの重厚さが肝だと思うんです。MR.FUSIONの楽曲は各自のソロプレイもありつつも、非常にメロディアスでその辺のこだわりを感じます。やはりメロディで作っているのですか?
東狐:僕の楽曲もそうですし、メンバー持ち込み曲の判断も“つい口ずさんじゃう”事が最重要項目です。やはりポップでキャッチー、そしてテクニカルに尽きますね。
 皆さんの言わば先輩バンドであるカシオペア、TRIXなどは構築性を重視しつつも、ライブ感にこだわったアレンジ、音作りをしています。Mr.FUSIONも再現性が非常に高い楽曲作りをしているようですね。
東狐:そうですね、昔はもっと構築系な曲もやっていたんですが同期を使わないと追いつかなくて…大分再現性重視なアレンジに落ち着いています。

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期待のレフティギタリスト 武良 匠:Guitar

頭の中で角松敏生さんや今剛さんが
ギターバトルしてるイメージもあったので…


 武良さんのギタープレイに関しては、さりげなくオーヴァーダビングを行なっていて、ソロプレイのハーモニーやバッキングパートへの強いこだわりを感じました。
武良:パラシュートの松原正樹さんと今 剛さんが特に好きなので、やはり自分のなかでハモリや、バッキングの感じは拘りを持ちつつ、大先輩の方々を意識しました。
 ギターのトーンも多彩ですね。多少潰れたブーミーなバルブトーンが個性的だと思いました。でもノイズレスで綺麗ですね。
武良:実はこの音・・・確かに自分のサウンドではあるんですが、正直納得いってないんです(笑)。このレコーディングをした後には自分用の納得のいく機材を作って頂いたので、現在はさらに良いトーンになっている・・・はずです(笑)。
 いやいや、なかなかのものですよ。ギターバトル感覚になっている「BLUESKY」はユニークですね。
武良:これは、能登半島に行った時に綺麗な海と空を見てふと思いついて作ってみたんですが、頭の中で角松敏生さんや今剛さんがギターバトルしてるイメージもあったので。あえて、レコーディングでも1人2役でギターバトルをしてみました。
 日高さんのベースプレイはスラップやフィンガリングのリフ主体でありながらも、「RECOLLECTIONS OF SUMMER」がルート中心でシンプルに行っていたりと楽曲を重視したベースラインですね。また「BLUEFLASH」も様々な音色が聴けるベースプレイで気に入っています。
日高:ありがとうございます。僕は『STRIKE』のレコーディングからの参加なんですが、東狐君以外のメンバーと一度も会ったことがない中でいきなりベース録りでした(笑)。打ち合わせをしっかりとできなかったので、少ない情報から曲ごとに自分が求められているものをすごく意識して演奏しています。結果として楽曲を重視したアプローチで曲ごとの良さを出すことができたと思いますね。
 東狐さんのドラミングはアルバムを聴くと、重すぎず、軽すぎずのバランス感にこだわられている印象を受けます。特に金ものでの表情の豊かさに歌心を感じるのです。「HOME」ピアノソロバックでのスネアの軽やかなロールにもグッときました。
東狐:ありがとうございます。僕自身シンバルマニアという事もあって金物のチョイス、鳴らし方はいろいろこだわっています。また、「Home」でのロールは繊細さを出すためにそこだけレギュラーグリップに持ち替えて演奏しています。
 リーダーの東狐さんを筆頭に、武良さん、柴崎さんも曲作りされていますが、各々どんな風に曲作りをしているんですか? バンドでプリプロするときは譜面でやりとりをするんですか?
東狐:僕の場合は各々のソロだけカラオケにしたアレンジ済みの音源とコード譜を渡しています。ただ、僕の書く譜面の評判が悪くてですね…。
日高:もう少し頑張ってください(笑)!
武良:僕の場合、基本的にパッと思いついた時に曲を作って、実際に演奏する際は、コード譜だけ書いてメンバーに音源と共に渡して、口頭で注文をつける感じです(笑)。
柴崎:僕はだいたいメロディーから出来ることが多いですね。それにコードをつけてMOTIFに打ち込んで…て感じです。譜面はもちろん書いてます。やはりやりとりするにはまず譜面がないとダメですね…。
 東狐さんが書いた「DEPARTURE」の楽曲構成はカシオペアの「ASAYAKE」のオマージュと言いますか、リスペクトを物凄く感じたのですが?
東狐:いやー、わかって頂けてうれしいです(笑)。メロ自体はグアムに向かう飛行機の中で出てきたんですけどね。実は1stアルバム(『COSMOS』)にもっとカシオペアリスペクトな曲がありまして…ぜひ今度聴いてみてください。
 やはり東狐さんが書いている「HOME」はベースもメロディ奏でるアレンジが映えた楽曲ですね。カシオペア、JIMSAKU愛聴者としてはグッときます。ラストに収録された鍵盤楽器アレンジ主体の「HOME」が原曲なんですか? ただブツッと切れているのがどうにもいただけないんですが…。
東狐:実は「Home」は昨年3月11日の震災直後に作ったもので、少しでも多くの人が安らかな気持ちになれるようTwitterなどで配布していたものをそのままアルバムラストに収録しています。でも“震災はまだまだ終わっていない、これから頑張らなければ”という思いから解決しない、吹っ切れない終わり方にしています。
 一方「SIRIUS」ではゲストにサックスプレイヤーを入れて、スクエア、ディメンション的なアプローチでも楽しませてくれますね。
東狐:やはりメロディ楽器が変わるとバンドのカラーが変わってメリハリがつきますね。ちなみにSAXは知り合いで“群馬の本●雅人”と呼ばれている方なんですが、SAXソロは“コピーできるもんならしてみろ!な感じで…”の注文で一発OKテイクでした(笑)。
 アルバム『STRIKE』は音質的にも非常にクリアでバランスが良い仕上がりですが、音色作りに関してはどのようにまとめているんですか?
東狐:僕の好みですが、ドラムのパーツごとの分離、そして各楽器の程よい分離感を大事にしています。また楽曲ごとに細かく調整してイメージに合うよう頑張ってます。例えば「Home」はバラードなので、ドラムで言えば各パーツごとよりアンビエントを強めにして、アタックを削って…と言った感じです。

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18歳の新鋭! 柴崎 洋輔:Keyboards

歌えて下手すると歌詞もつけられるような
でもインストで映えるメロディが好き

 現在はシンセ系は打ち込み主体のミュージシャンが多くて、スター鍵盤奏者がなかなか出てこない時代と言われている中、ピアノ、オルガン系だけではなくてシンセ音色でソロを弾く柴崎さんの存在は貴重だと思います。シンセプレイの可能性についてはどう考えていますか?
柴崎:自分はなるべく同期を使わずにキーボードで再現できるようになりたいなと思ってます。再現が難しくても頑張って自分の手で演奏できるほうがキーボーディストとしてカッコイイと思いますね。シンセリードの音色で自由に好きなフレーズを弾けるのはフュージョンならではだと思います。なのでフュージョンでのこういう演奏は大事にしていきたいですね。
 「BLUEFLASH」はサビ以外の音数を抑えたアプローチがスリリングで素晴らしい。柴崎さん作曲でちょっと異質さもありますが、この辺にMR.FUSIONならではのオリジナリティが発揮されている気がしました。
柴崎:そうですね…MR.FUSIONの楽曲はイントロから最後までハイテンションな曲が多いので、自分はあえてセクションごとに表情がついてるのが分かりやすい曲が作りたいと思って完成したのが「BLUEFLASH」ですね(笑)。僕は他のメンバーとは違う雰囲気の曲を作っていきたいんです。
 和製フュージョンの様式美的な王道を行くようでありながら、実はハッとさせるような意外なメロディ/コード進行の展開劇を織り交ぜている「ON THE EARTH」「SKYRIDER」なども同様に、MR.FUSIONならではの歌い回しを感じました。
東狐:どの曲もそうですが、歌えて、下手すると歌詞もつけられるような、でもインストで映えるメロディが好きなのでそう言って頂けると嬉しいです。

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 『STRIKE!』のレコーディングはどのように行なったんですか? バラ録りなのでしょうか?
東狐:全てバラ録りですね。ドラムとリードギターがスタジオで、あとは僕の家でちまちまやってました。ちなみにドラムは10曲を10時間で終わらせました(笑)。
 さすがフュージョン王子! 恐るべきスピードですね。ヘッドフォンで聴くとギター、鍵盤楽器の定位決めが面白いのにも気づきます。
東狐:この編成だと広がりを出しやすいのは鍵盤なので、Logic上でいろいろいじっちゃいました。たしかに今回は位相にも気をつけてみましたね。
 皆さんの使用している楽器について教えて下さい。まずは王子から。
東狐:ドラムは、今いろいろ変更している時期なので掲載後がらっと変わっている可能性大ですが(笑)、現在はシンバルをMEINL中心、ドラムはTAMAを使っていました。特にスネアはStarClassicMapleの特注で、14"x6"のオリジナルカラーです。この6"という微妙な深さがとてもよくて、チューニングとプレイ次第で6.5"のサウンドや5.5"のクリスピーさも出せます。またスナッピーはSONOR製を愛用してまして、反応速度やベロシティ感が段違いに良いです。豪華な木箱に入った、スナッピーとしてはびっくりする値段ですが(笑)。シンバルはCrashがMEINLのByzance シリーズ。Rideが熊谷徳明さんシグネチャーのByzance Sky Ride 19"です。HihatはZILDJIANのArmand Hat+Dynobeat 13"のペア、SplashはケースバイケースですがSabianのHHX Legacy Splash 10"が何より気に入ってます。ChinaはByzance 16"と14"を使い分けていますね。僕自身タム6つ、シンバル15〜6枚のそこそこな要塞セッティングをするんですが、現在はスタンドで頑張って組んでいますね。ただ現在PEARLさんでラックのセットを作って頂いています。新製品のMasters Premium Legendのシリーズで、先日お願いをして試奏させて頂きましたがとても良いですね。胴鳴りが必要以上に鳴りすぎない設計で、ノーミュートでも欲しい音がすぐに出せる素晴らしいものでした。おそらく今年の5月頃にはお披露目できると思いますので楽しみにしていてほしいです。

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華のある低音弾き 日高 真夢:Bass

目標は今の若い子たちにとっての
フュージョン=MR.FUSIONという認識を持ってもらう事


 武良さんのギター周りは?
武良:今のメインはTOM ANDERSONのThe Classicとディバイザーの飛鳥工場で製作されているSEVENTYSEVENのExrubatoです。非常に気に入っているのですが、その熱意をメーカーさんに伝えたらおかげさまで両メーカー様共に、アーティスト契約をさせて頂きました。トムの方は先日HC3ピックアップを搭載して頂いています。Exrubatoは使いやすいようにヴォリュームポットにハイパスコンデンサーを仕込んで頂きました。ちなみに、両方共にこれまたエンドーズをして頂いている、KTSのチタン製パーツを装備していますね。エフェクターに関しては、地元関西にあるEVA電子で共同開発で作ったものや、僕自身のシグネイチャーモデルなどがあります。その中でも、サウンドの核であるサウンドスタビライザーは本当に重要です。実際バッファーに近いのですが、本当に繋ぐだけで音が良くなるんです。深夜の通販番組みたいな宣伝文句ですが(笑)、本当に一度試してみて下さい。凄いですから。
 ドライブトーンも印象的だったんですが…?
武良:歪み系に関しては、MIJ PEDALSのSweetFinger、Karmaを使用しています。SweetFungerに関しては、MIJさんにわがままを聞いて頂いて、今までの中身を元に完全に僕仕様のサウンドに仕様変更して頂いたんです。これが良い音になったこともあり、現在生産されているSweetFingerは僕の使用器と同じ仕様の中身で製作されているんですよ。アルバムで鳴っているクランチトーンのサウンドは、EVA電子のシグネイチャーモデルSmooth Driveを使っています。レコーディング時はまだMIJさんにお会いする前だったので昔から使ってた、BLACKSTARのHT-Distxを使っています。あともうそろそろだと思うんですが、TOM ANDERSONのギターでお世話になっているJES.InternationalさんのHAO OD-16も、僕仕様で特別に作って頂いた物ができあがるので今から大変楽しみなんですよ。空間系やモジュレーションは、レコーグィング時から現在まで一貫してBOSS GT-6を使用しています。基本的にBOSSの空間系って凄く綺麗なので好きなんですよ。アンプに関してはミュージックマンの古いコンボアンプにJBLのスピーカーE-120を積んだ物を使ってきました。ただ先日NANIWA EXPRESSの清水 興さんに、パール楽器さんを紹介して頂きまして。HUGHES&KETTNERのアンプが気に入ったので今後はTriAmpIIを使っていく予定です。
 ギターケーブルもこだわっているようですね。
武良:そうですね。ファーイーストコンチネンタルさんに提供して頂いたANALYSIS PLUSnalysisのシールドケーブルを使っています。主にPro Yellow Oval、Pro Oval Studioの2機種を使っていますが、本当に素晴らしいサウンドですよ。あっ、あとこれは忘れちゃダメだ・・・実は荒井貿易さんのARIAブランドで、僕のシグネイチャーピックを作って頂いたんです。形から材質まで、こだわって作って頂いたのですが・・・カッティング時のキレ、ピッキングのニュアンス、オルタネイト時の発音のキレの全てを素晴らしいレスポンスで鳴らす為に設計されています。是非1度試してみて欲しいです。
 確かに、このピックは触り心地も良いし、滑りにくいし、弾きやすいんですよね。
武良:そうなんですよ。ストレス無く弾けるので、知り合いのみんなは一度弾いてビックリしてました(笑)。

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 柴崎さんの鍵盤楽器は?
柴崎:KORGのKRONOS(88鍵モデル)と、YAMAHAのMOTIF XS7の2段積みです。KRONOSはマスターキーボードとして使っています。ピアノやエレピ、オルガンの音はとても素晴らしくて弾いてるととても気持ちよくなりますね(笑)。また、アタック感の強いピアノだったり、パワフルなシンセ音はKORGらしくて好きです。MOTIF XS7は自分のファーストシンセですね。
 MOTIF XS7がファーストシンセなんだ!?
柴崎:そうなんです。最初はどういじれば良いのかチンプンカンプンで(笑)。MR.FUSIONではシンセブラスやリードソロの音はMOTIFで出してます。またMOTIFは生楽器系の音がとても綺麗なので、ストリングス等は歌もので活躍してます。
 日高さんは?
日高:ベースはオーダーして作って頂いた、ATELIER ZのM#265 CTMをメインに使っています。レギュラーモデルとの違いは内蔵されているプリアンプがXTCTから別のものに交換されていることと、リアピックアップを70'sの位置にマウントしていることです。MR.FUSIONは曲によってフレットレスも必要なので、そういう曲ではMOONのJJ4を使っています。フレットレスなのにバルトリーニのプリアンプXTCTが搭載されていて、新しい弦を張った時はスラップがバキバキベキベキと良い音がします(笑)。足元に関してですが、ライブ時はK&R Groove Compを常にかけっぱしにしていて、状況に応じてXOTIC Bass BB preamp、t.c.electronic Stereo Chorus +、Zoom B1を使っています。アンプは会場によっては持ち込みで、SWR Workingman's 12ですね。弦はすべてELIXIRベースギター・ストリングスを張っていて、ケーブルはEx-proのFLシリーズを使用しています。
 国内インストシーンということで見ると、皆さんの同世代にはSonoda Band、→Pia-no-jaC←、LITE、D_Driveなど様々なスタイルで注目を集めているバンドがいるわけですが、気になっているインストバンドはいますか?
東狐:若手インストシーンはなんだかんだで元気になってきてるんですよね。個人的には菰口雄矢さん率いるVoicePicsが脅威だと思っています(笑)。
 たしかに(笑)。80年代のフュージョン全盛期にはカシオペアでもスクエアでも海外でもプレイして高い評価を獲ていました。フュージョンは原語をともなわない自由度がメリットでもあり、なおかつ今はウェブツールが発展して国境線のない時代でもあります。海外へアピールしたい気持ちはありますか?
東狐:インストには言語の壁がないですからね。特にアジアでは韓国や中国は音楽シーン自体がとても元気ですし、アジアツアーなんてしてみたいですね。
 いよいよ最後の質問となりました。MR.FUSIONの野望と今後の展開について教えて下さい。
東狐:目標は今の若い子たちにとってのフュージョン=MR.FUSIONという認識を持ってもらう事ですね。そして、今年の予定では早くも3rdAlbumを引っさげてのレコ発ツアーを目論んでいます。CD出させてくれるレコード会社さん募集中です(笑)!

Interview & Photo by KAZUTAKA KITAMURA

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MR.FUSION『STRIKE』
EASTFOX INSTITUTE EFI-0003 2,500円
 
http://www.geocities.jp/eastfox45/
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